ROG Ally Xを買ったとき、本体と同時期にドッキングステーションを買った。ポータブルゲーミングPCをWindowsで使うなら、マウスとキーボードが使えないと設定や細かい操作が正直きつい。Steam DeckのSteamOSとは根本的に違う部分で、Windowsベースの機種を使う最初の壁だと思う。
結局、ROG Ally Xは手放した。理由は単純で、本体が重くて長時間持っていると疲れるからだ。約678gという重さは持ち歩きには結構なストレスで、ゲームの快適さより先に腕が疲れる感じがあった。
ただ、使っていた期間に揃えたアクセサリーの選び方や、実際使ってみてどうだったかは書き残しておく価値があると思うのでまとめておく。
ROG Ally X特有の仕様で注意すること
アクセサリーを選ぶ前に、まず本体の仕様を把握しておく必要がある。知らずに買うと後悔するポイントが3つある。
実際に使ったドッキングステーション:Anker PowerExpand Elite 13-in-1
ドッキングステーションはAnker PowerExpand Elite 13-in-1を選んだ。ROG Ally X専用設計ではないが、85Wの給電でターボモードが維持でき、USB-Aポートが4つあるのでマウス・キーボード・その他周辺機器を同時につないでも不足しない。
地味に助かったのがオーディオジャックのマイク入力対応。ROG Ally X本体のオーディオジャックはマイク入力に非対応なので、ボイスチャットしながらプレイしたい場合はドック経由が必要になる。
気になる点は2つ。ACアダプターがかなり大きいことと、価格が3万円前後と高いこと。据え置き運用なら問題ないが、持ち運びには向かない。本体と合わせると出費がかさむのは事実だ。
コスパ重視なら、ROG Ally X専用設計のiVANKYが約4,000円で同様の用途をカバーできる。ケーブル長もROG Ally Xに合わせて設計されており、ターボモードでの動作も確認されている。熱を持ちやすいという報告はあるが、入門としては十分な選択肢だ。
ドッキングステーションはゲーム以外でも使い倒せる
ドッキングステーションを「ゲーム用」だけで考えると「高い」と感じるかもしれない。ただ実際に使っていると、ROG Ally X以外の場面でも普通に活躍する。
いちばん便利だと感じたのが、仕事用ノートPCのデュアルディスプレイ環境への流用だ。リモートワーク中は外部モニター+ノートPC画面で作業しているが、ドックをそのままノートPCに繋ぎ替えるだけで同じ環境が使える。ROG Ally X専用で買ったつもりが、気づけば仕事用の常設機材になっていた。
ゲーム用途としても、外部モニターへの出力・有線コントローラー接続・有線LAN接続・PC間のデータ転送など、USB-Aが複数ある環境は思った以上に使い勝手がいい。
モバイルバッテリー:100W以上が必須条件
外出先でROG Ally Xを使うなら、65W以下のモバイルバッテリーは絶対に買わないこと。
ターボモード(35W)+本体への充電を考えると65W以上の出力が必要で、45Wだとパフォーマンスモードに制限がかかる場面が出てくる。Anker 737 Power Bankは140W出力・24,000mAhで約2回フル充電できる容量があり、候補としてよく名前が挙がる。
ただし重量は約600g。ROG Ally X本体(678g)と合わせると1.3kg近くになる。本体の重さに既に疲れているなら、外出先での使用シーン自体を見直した方がいいかもしれない。
保護フィルム:買った当日に貼る
7インチのタッチパネルは指紋と傷が目立つ。開封したその日に貼っておくことを強くすすめる。
ラスタバナナのROG Ally X対応ガラスフィルムは硬度10H・高透明で、画質を落とさずに使える。約2,000円で保険として考えれば安い。
キャリングケース:持ち運ぶなら必須、ただし重さは覚悟
外出先で使うなら保護ケースは必要だ。ただしROG Ally X自体が重い上にケースが加わると、バッグの中の重量が相当になる。薄型でドック・充電器も一緒に入るタイプを選ぶと取り回しがしやすい。
JSAUX Carrying Caseはハードシェル二層構造で充電器やケーブル類も収納でき、価格も4,000円前後とコスパがいい。tomtocのスリムケースは薄型設計で、本体以外をあまり持ち歩かないスタイルに向いている。
ストレージ拡張:microSDより内蔵SSDの換装も選択肢に
AAAタイトルを複数インストールすると512GBはすぐ埋まる。microSDで手軽に増設するなら、SanDisk Extreme PROのUHS-I規格(読込最大200MB/s)が速度と価格のバランスがいい。
ROG Ally Xの内蔵SSDはM.2 2230規格で換装が可能。予算があれば内蔵SSD換装の方が速度面では有利で、microSDはあくまでサブストレージとして扱う方が快適だ。
コンパクト充電器:純正を持ち歩くのはつらい
ROG Ally Xの純正充電器(65W)はサイズが大きく、カバンに入れると場所を取る。外出先には100W対応のコンパクトな充電器を別途用意しておく方がいい。
UGREEN Nexode 100Wは4ポート搭載・折りたたみ式プラグ・約4,000〜5,000円で買える。スマホや他のデバイスとまとめて充電できるので、荷物を減らせる。
有線イヤホン:遅延なしでゲームに集中できる
ROG Ally Xでゲームをするなら、有線イヤホンは一本持っておいて損がない。Bluetoothは遅延が気になる場面があるが、有線なら遅延ゼロで音と映像がズレない。格ゲーやアクションゲームでは体感できる差がある。
僕が使っているのはfinal E3000。解像度が高く、ゲームの効果音やBGMの細かいニュアンスがよく聞こえる。音楽鑑賞にも普通に使えるので、ゲーム専用品より普段使いと兼用できる一本を選ぶ方が合理的だと思う。
まとめ:最初に買うべきはドックと保護フィルム
ROG Ally Xはポータブルゲーミングとしての性能は高いが、WindowsベースなのでSteamOSとは使い勝手が根本的に違う。設定変更やMod導入にはマウス・キーボードが必要な場面が多く、ドッキングステーションは買った直後から必要になる。
アクセサリーを全部まとめて揃えると総額5万円を超えることもある。実際の使い方に合わせて段階的に追加する方が後悔が少ない。
また、本体の重さ(約678g)は使っていくうちに気になってくる可能性がある。外出先でのプレイを想定しているなら、購入前に実機を手に持って重さを確認しておくことをおすすめする。















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